2026年03月08日 [記事URL]
当院のブログをお読みいただきありがとうございます。
「なかなか痛みが引かない」「体調がスッキリしない」と悩んでいるとき、私たちはついつい外側に効く薬や、特別な治療法ばかりを探してしまいがちです。
しかし、実は私たちの体の中には、世界で最も優秀な「自分専用の薬剤師さん」が住んでいることをご存知でしょうか?
今日は、脳科学でも注目されている「プラセボ効果」を味方につけて、あなたの眠っている治癒力を呼び起こす新しい習慣についてお話しします。
1. あなたの脳は「世界一の薬剤師」
私たちの脳は、心の持ちよう一つで、痛みや不安を和らげる「自家製の薬」を調合してくれます。この不思議な力を、専門用語では「プラセボ効果」と呼びます。
プラセボとは、ラテン語で「喜ばせる」という意味。
逆に、「これは体に悪いかも」「もっと悪くなるかも」という不安が、かえって体に毒となってしまうことを「ノセボ(害する)」効果と呼びます。
これらは単なる「気のせい」ではありません。脳が期待や不安を感じることで、実際に神経系や免疫に作用する「生体反応」なのです。
期待の内容が身体に与える影響
肯定的期待(プラセボ)
「これは体に良い」「きっと良くなる」という信頼を持つと、脳の「ご褒美スイッチ」が入ります。すると、痛みや不安を和らげる物質が脳内に分泌され、自然治癒力が活性化します。驚くことに、これだけで姿勢まで整うことがあるのです。
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否定的期待(ノセボ)
「これは体に悪い」「副作用が怖い」という不安に支配されると、ストレス応答が作動します。脳が痛みの「ボリュームノブ」を勝手に上げてしまい、吐き気や不眠、免疫力の低下を招いてしまいます。
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現代社会は情報があふれているため、知らず知らずのうちに、この「脳内薬剤師」へ間違ったオーダー(不安な注文)を出してしまっている人が少なくありません。
2. 知らずにハマる「健康不安」という落とし穴
「健康になりたい!」と熱心に勉強している人ほど、実は「ノセボの罠」にハマりやすいという皮肉な事実があります。脳には「安心」よりも「不安」の方に強く反応し、それを長く記憶してしまう性質があるからです。
次のような「心のクセ」が、自律神経を乱す原因になっていませんか?
ネット検索によるパニック
ちょっとした体の違和感をスマホで検索し、「重病かもしれない」という極端な情報を読んで怖くなるパターンです。脳が「痛みの警報」を鳴らし続けることで、本当に激しい頭痛や動悸を引き起こしてしまいます。
「添加物=毒」という過剰な恐怖
特定の食材を「絶対に食べてはいけない」と強く拒絶することで、毎日の食事が「喜び」ではなく「義務やストレス」に変わってしまいます。この拒絶反応こそが、回復を遅らせる最大の原因になることがあります。
負のループに気づくことが、回復への第一歩です。次は、このエネルギーを「治る力」へと変換する方法を見ていきましょう。
3. 食卓を「最高の癒やしの場」に変える3つの魔法
食事は、あなたの「脳内薬剤師」を最も手軽に、かつ強力に起動させる儀式です。
本来、食事は深い感謝と喜びを伴うもの。脳を「癒やしのモード」に切り替える「プラセボ食事法」を実践してみましょう。
食べる直前の「30秒」リセット
いきなり食べ始めず、まずは一呼吸置いて「この食べ物が私の血となり肉となる」ことを意識します。この「間」が、脳に栄養を受け取る準備をさせ、消化吸収を高めます。
食べ物を「褒める」言葉を唱える
食材を育てた人、調理した人に感謝し、「これは素晴らしいエネルギーだ」と心の中で称えます。この肯定的な意味づけが、脳内薬剤師への最高の発注書になります。
五感をフル動員して楽しむ
彩りを眺め、香りを楽しみ、食感を丁寧に味わいます。「美味しい、楽しい」とポジティブに味わうことで、脳の自己調整機能が最大限に引き出されます。
4. 日常を「治る場所」にデザインする工夫
脳には、たとえ薬そのものに成分がなくても、「治療を受けている」という雰囲気や安心感だけで体が整う仕組みがあります。ご自宅を最高のヒーリングスペースに変えるチェックリストをご紹介します。
深く3回呼吸する儀式
何か行動を始める前に「深く3回呼吸」をするルーティンを作ります。これは脳の過敏なアラートを鎮める魔法のスイッチです。
深い呼吸は脳の安心モードとリンクし生命力を高めます。
照明と清潔さを整える
眩しすぎる光を避け、部屋を心地よく整えます。「守られている、整っている」という視覚情報は、脳に強力な安心のシグナルを送ります。
脳のノイズを減らす意味でもすっきりと気持ちよい部屋がいいですね。
痛みの「ボリューム」を操作するイメージ
痛みを感じたとき「体が壊れている」と思うのではなく、「今は神経のボリュームが少し上がっているだけ。自分で下げられる」とイメージしてみてください。
意味の書き換えで身体の反応が変わるのが面白いところです。
小さな変化を「宝物」のように喜ぶ
「昨日より少しだけ動かしやすい」「今日はよく眠れた」といった微細な変化を見逃さず、「治る準備が始まったサインだ!」と一緒に喜びましょう。
プラスの変化を身体に覚えさせていくのに、喜ぶことは非常に効果的です。
5. あなたの身体は「最高のパートナー」です
あなたの身体は、単なるパーツの集まりではありません。常にあなたの言葉を聴き、あなたを守ろうと一生懸命に順応しようとしている、かけがえのないパートナーです。
常に味方してくれている「けなげさ」も感じてもらえたら嬉しいです。
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不調や痛みは、身体があなたを困らせようとしているのではなく、「これまで頑張りすぎていたよ」という大切なお知らせかもしれません。
不調を敵として排除するのではなく、「これまで頑張ってくれたんだね。これからは新しい心地よいパターンを一緒に学んでいこう」と、二人三脚で向き合ってみてください。
あなたの脳内には、まだ使われていない無限の「製薬工場」が眠っています。あなたが自分自身を信頼し、心地よい期待をかけるとき、その魔法のような力は目覚めます。
今日から、自分の脳の可能性にワクワクしながら、新しい健やかな毎日を歩み始めましょう。
不調のご相談や、心の整え方について詳しく知りたい方は、いつでもお気軽に当院へお声がけくださいね。
和鍼灸治療院
埼玉県熊谷市本石1-57
0485225200
2026年02月27日 [記事URL]
1. イントロダクション:理想のフォームという「呪縛」を解く
スポーツやリハビリの現場で、「正しいフォームを何度も繰り返して体に叩き込め」という指導を耳にしない日はありません。しかし、最新の運動制御理論(モーターコントロール)の視点に立てば、その常識はむしろ上達を妨げる「呪縛」にすらなり得るということを示しています。
(ここでは武道に代表される「新しい動きのインストール」としての「型(カタ)」は除外して考えていきます。私も剣道・古武術の経験があり理解しています。しかし本質は文章を読めばわかると思います。)
真の熟練とは、機械のように同じ動きをなぞることではありません。刻々と変わる状況に対し、身体がリアルタイムで「解」を導き出す適応力こそが本質なのです。まずは、私たちがアップデートすべき「学びの地図」を確認しましょう。
従来の考え方(静的なモデル) 新しい考え方(動的なモデル) 比較
学習の目標
教科書通りの「型」を再現する(従来)
状況に応じて「目的」を達成する(新)
理想の動き
常に一定で、ブレのない反復(従来)
柔軟で、しなやかな適応力(新)
熟練の定義
フォームを固定できる能力(従来)
どんな状況でも帳尻を合わせる能力(新)
「なぜ一生懸命練習しても、本番で体が動かないのか?」――その答えは、あなたが「変化に対応する水」のような能力ではなく、「静止した像」を作るための練習に終始していたからです。
私たちの身体は、設計上「一つの正解」に縛られるにはあまりに自由すぎます。次章では、その「自由すぎる」という贅沢な悩みの正体に迫ります。
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2. ベルンシュタインの発見:体が自由すぎて困る?(運動の自由度問題)
ロシアの生理学者ニコライ・ベルンシュタインは、人間が動く際の本質的な困難を「運動の自由度問題」と名付けました。
私たちの身体には、驚くべき数の選択肢(自由度)が備わっています。
関節の数: 全身に約200箇所以上の可動部。
筋肉の組み合わせ: 数百の筋肉が織りなす無限の協調パターン。
動かし方の選択肢: 目的地まで手を伸ばすだけでも、関節角度の組み合わせは天文学的な数に及ぶ。
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例えば、料理で「塩を振る」といった何気ない動作でさえ、脳がすべての筋肉の収縮率や関節の角度を個別に計算し、命令を出しているとしたら、脳の処理能力は瞬時にパンクしてしまうでしょう。
ベルンシュタインは、「脳はすべての自由度を個別に管理・支配しているのではない」という衝撃的な結論を導き出しました。では、達人たちはこのカオスのような選択肢をどう制御しているのでしょうか。
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3. 「反復なき反復」:プロは毎回違う動きをしている
「達人の動きは一点のブレもない」というのは、実は観察者の思い込みに過ぎません。ベルンシュタインが一流の職人の動作を精密に分析したところ、驚くべき事実が判明しました。打撃の結果(アウトプット)は極めて正確であるにもかかわらず、そこに至るまでの関節の軌道や筋肉の出力は、毎回微妙に異なっていたのです。これを彼は「反復なき反復」と呼びました。
ロボットのような正確さ: 毎回、機械的に全く同じ軌道を通ろうとする。外力や疲労といったノイズに弱く、一度ズレると修正が効かない。
達人のしなやかさ: 肘のわずかなズレを、手首や肩が瞬時に補う。プロセスをあえて「ゆらがせる」ことで、最終的な結果を死守する。
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この「わずかに異なる動作の組み合わせ」こそが、怪我の防止(特定の部位への負荷集中を避ける)や、疲労時でもパフォーマンスを維持できる「強さ」の源泉なのです。
プロの動きにあるこの「計算されたバラツキ」は、次章で解説する最新理論によって、より鮮明に解き明かされます。
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4. UCM理論(非制御多様体):目標さえ守れば、あとは「遊び」でいい
このバラツキの正体を解明するのが、UCM(非制御多様体)理論です。ここには「解多様体(Solution manifold)」という、数学的に美しい概念が隠されています。脳はすべての動きを管理するのではなく、「目標達成に致命的なエラー」にだけ介入し、それ以外は身体の自主性に任せるという「最適フィードバック制御」を行っています。
例えるなら、GPSナビゲーションです。目的地(目標)さえ決まっていれば、途中でどの道を通っても(プロセスのバラツキ)、システムはリアルタイムでルートを再計算(補償的適応)し、ゴールへ導いてくれます。
制御すべきこと(結果/Task Goals): コップの中身をこぼさない、針先を標的に当てる。
制御しなくていいこと(プロセスの余裕/Variance): 肘の角度、肩の上がり具合、指先の微妙な接触位置。
この理論の核心は、「多様性こそが安定性を生む」という点にあります。この「遊び」があるからこそ、不意に背中を押されたり、筋肉が疲労したりしても、他の部位が瞬時にその穴を埋めることができるのです。
この「遊び」は単なる無駄ではなく、私たちが持つ「豊富さ」という強力な武器そのものです。
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5. 運動の豊富さ(Motor Abundance):ムダではなく「引き出し」の多さ
かつて身体の冗長性は「ムダ」と見なされていましたが、現代では「運動の豊富さ(アバンダンス)」というポジティブな資産として再定義されています。
「やり方の引き出しが多い」ことは、学習者に圧倒的な利益をもたらします。
1. 代償能力の向上: 特定の筋肉が使えなくても、瞬時に「別のルート」で目的を達成できる。
2. サバイバル能力: 滑りやすい床や強風など、予測不能な環境変化を「遊び」で吸収できる。
3. クリエイティブな適応: その時の自分の体調に合わせた「最小コストの解」をその場で生成できる。
この視点は、臨床の現場、例えば鍼灸治療などでも極めて重要です。熟練の鍼灸師は「この症状にはこのツボ」という固定的な正解に縛られません。患者の刻一刻と変わる反応(アウトプット)を指標に、「解多様体」の中を自在に移動しながら、その瞬間の最適解を探索します。治療とは、患者の身体が忘れてしまった「動かし方の多様性」を取り戻させる、一種の運動学習のセッションなのです。
では、この「豊富さ」を引き出すためには、どのような練習が必要なのでしょうか。
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6. 実践へのヒント:型にはめるより、環境を整える
これからの練習の定義は、「正解をなぞる」から「最適解を探索する」へとシフトします。ここで鍵となるのが、「制約主導アプローチ(Constraints-led Approach)」と「アフォーダンス(環境からの誘い)」という考え方です。
「良い練習」の再定義 良い練習とは、用意された正解を反復することではない。特定の環境下で「どうすれば目的を達成できるか?」を、身体が自発的に探し出す探索プロセスそのものである。
「正しい形」を口で説明する代わりに、あえて「制約」を課すことで、身体に新しい発見を促します。
環境の制約: 砂の上で動く、狭い場所で振る(環境が異なる動きをアフォードする)。
課題の制約: 「片足立ちで行う」「極端に重い(あるいは軽い)道具を使う」。
身体の制約: 「利き手を使わない」「目をつぶる」ことで、代償能力を強制的に発動させる。
このように制約を調整することで、脳は「いつものパターン」を捨て、新しい解決策を必死に探し始めます。この探索プロセスこそが、あなたの身体の「豊富さ」を磨き上げるのです。
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7. まとめ:身体は常に「最適解」を探している
「正しいフォーム」という唯一無二の正解は存在しません。あるのは、その瞬間のあなたと環境が生み出す「無数の最適解」だけです。
1. 多様性は安定である: バラツキを排除せず、むしろ適応のための「余裕」として抱きかかえる。
2. 身体のネットワークを信じる: 脳は独裁者ではなく、各部位の自律性を引き出すナビゲーターである。
3. 学習は探索のプロセス: 正解を「なぞる」のをやめ、環境との対話を通じて正解を「生成」する。
あなたの身体は、あなたが意識するよりもはるかに賢く、しなやかです。
明日からの練習では、試しに鏡の中のフォームをチェックするのを一度やめてみてください。代わりに、道具の重さや地面の感触をあえて変え、自分の身体がどう「帳尻」を合わせて目的を達成しようとするか、その創造的なプロセスを面白がってみるのはどうでしょうか。
動きを変えるご相談もお気軽に当院まで。
和鍼灸治療院
埼玉県熊谷市本石1-57
電話 0485225200
2026年02月27日 [記事URL]
1. イントロダクション:あなたの肌が覚えている「海の記憶」
あなたは、重い毛布に包まれたときや、誰かに優しく手を当てられたとき、言葉にできない深い安らぎを感じたことはありませんか?その心地よさは、単なる気分の問題ではありません。実は私たちの「皮膚」は、胎児期に最も早く発達する感覚器官であり、生まれる前の記憶――すなわち母親の胎内という「海」に、完璧な等方圧で包まれていた記憶を、今も細胞レベルで鮮明に刻んでいるのです。
なぜ「包まれる」ことが、私たちの魂をここまで穏やかにするのでしょうか。それは、皮膚が受け取る特定の刺激が、脳に対して「ここは安全な場所だ」という生存のシグナルを送っているからです。今回は、進化の歴史と最新の生体メカニズムから、触覚がもたらす「原初的な安心感」の正体を解き明かし、あなたの体に眠る神秘的な回復の力を呼び覚ましていきます。
進化の遺産:私たちの触覚は、海生生物の「側線系(水流・水圧センサー)」から進化しており、全身が均一に包まれる刺激を、天敵のいない究極の「安全信号」として認識します。
神経の共鳴:皮膚にある「ゆっくり適応型」受容体が持続的な圧力を感知すると、視床下部や扁桃体が反応し、オキシトシンやセロトニンといった「魂の癒し薬」を放出させます。
生物的対話:当院の手技の一部は、施術家と患者の生体リズムを「同期」させることで、個体を超えた調和(コヒーレンス)を生み出し、自然治癒力を加速させます。
では、私たちの肌はどのようにして、太古の記憶を現代に呼び覚ましているのでしょうか?
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2. 進化のルーツ:羊水と海が教えてくれる「等方圧」の魔法
人類の祖先が海にいた頃、その全身は常に水の圧力に包まれていました。この「等方圧(360度から均一に包まれる圧力)」の状態こそが、生命にとっての原初的な安全基地でした。海中において、全方位からの圧力が一定であるということは、周囲の流体を乱す「捕食者」が存在しないことを意味します。この「包囲=安全・生存」というコードは、魚類の側線系から人間の皮膚受容体へと進化のバトンが渡される過程で、私たちの無意識の深層に深く書き込まれました。
海の中の記憶と現代の陸上生活を①~④の視点で比較してみましょう。
①環境
②圧力の種類
③脳へのメッセージ
④受容体の状態
海の中の記憶(進化・胎児の源流)
①羊水・海中(浮力と安定の多層世界)
②等方圧(全方位からの均一な包囲)
③安全・生存・保護(敵はいない)」
④全身の流体センサーが調和的に満たされる
↕
現代の陸上生活(ストレス社会)
①大気中(重力、乾燥、摩擦の世界)
②局所的な圧迫、不規則な外部刺激
③「警戒・区別・個体維持(反応せよ)」
④特定のセンサーが「異物」にのみ反応する
私たちは陸上に上がり、皮膚を乾燥から守るために角質層を多層化させましたが、今もなお、皮膚の奥底では「内なる海」とのつながりを求めて、等方圧という魔法のシグナルを待ち望んでいるのです。
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この太古から続く安心感のスイッチは、実は私たちの皮膚にある『小さなセンサー』が握っています。
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3. 皮膚のサイエンス:リラックスを生む「ゆっくり」の受容器
皮膚は単なる覆いではなく、絶えず環境の影を読み取り、無意識へと届ける「露出した脳」です。物理的な接触を「深い安らぎ」という感情に変換する鍵は、特定の受容器が握っています。
皮膚受容器:魂へのメッセージ
メルケル細胞(SA1)とルフィニ終末(SA2):
* これらは「ゆっくり適応型」と呼ばれ、持続的な圧力や皮膚の伸びを感知し続けます。
* 1〜5Hzという、内なる海のリズム(波の音や呼吸)に共鳴し、信号が視床下部へ届くと、オキシトシン(幸福ホルモン)の放出を促します。
温度の安定性(36-38°C):
* 皮膚は周囲との温度勾配がない状態を「母体の一部である」と認識します。体温に近いこの温度域での接触は、境界線を溶かし、脳を「安全包囲モード」へと移行させます。
* 速適応型受容器(パチニ小体・マイスナー小体):
* 振動や動きの始まりを敏感に察知します。特に60〜80Hzの微細な振動は、集団の中での共鳴(コヒーレンス)を生むリズムとして機能します。
これらの精緻なセンサーが「持続的な優しい圧」を受け取るとき、不安を司る扁桃体は沈黙し、心身は「海に守られていた頃」の全人格的な回復状態へと帰還するのです。
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この精緻なセンサーを巧みに操る、手技における『(一見)触れるだけ』のような高等技術もあります。
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4. 手技の極意:熟練者が送る「安全信号」のメカニズム
整体の「最小接触施術」は、単なる手技を超えた「生物的対話(Biological Dialogue)」です。施術家が極微細な圧で触れ、相手の動きを「邪魔せずに待つ」とき、そこには驚くべき共振が生まれます。
施術家の手は、患者の体内を流れる「一次呼吸(頭蓋仙骨リズム)」という名の内なる海のリズムを感知し、それに同調します。このとき、施術家と患者の両者の心拍変動(HRV)が同期し、ミラーニューロンを介して「安全な場」が共有されます。これは、施術家自身の疲労も軽減させる双方向の癒しのプロセスです。
「生物的対話」によって起こる劇的な変化
患者の主観的変化(内面的な感覚)
* 「自我の境界が消え、場に溶けていく感覚」
* 「体内海のリズムが整い、深い海に浮かんでいる安心感」
客観的な生理的・科学的変化
* 自然可動域(ROM)の向上: 膜組織の連続性が整い、15〜30%の向上が見られる。
* ストレス指標の劇的改善: 唾液コルチゾールの減少と、オキシトシンの15〜25%上昇。
* 場全体のコヒーレンス: 施術家と患者のHRVが0.6〜0.8の高い相関を示し、深い自律神経のシフトが起きる。
この共振は、個体という枠を越えて生命の源流へ立ち返る儀式とも言えるでしょう。
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個人の回復はやがて、場全体が調和する『コヒーレンス』という現象へと発展します。
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5. 応用:現代社会で「包まれ感」を取り戻すためのヒント
現代は視覚情報が過剰で、触覚的には「乾燥」した孤独な社会です。私たちは意識的に「原初包まれ感」を生活に取り入れることで、神経系を再構築(リセット)することができます。
明日から使える「安心の処方箋」
「乾式等方圧」の再現: 重いブランケット(加重ブランケット)を使用したり、厚手のシーツで全身を隙間なくくるむ。これによりメルケル受容体に「捕食者はいない」という安全信号を送り続ける。
「乾式流体滑走」による癒し: 質の良いオイルやシルクを使い、掌全体で1〜5cm/sのゆっくりとした速度で撫でる。水流のような連続的な刺激が、側線系の記憶を呼び覚ます。
温度勾配の消失(36〜38°C): 自分の手や道具を温め、体温と同じ温度で触れる。脳に「境界線の消失」を錯覚させ、深いリラックスへ導く。
コヒーレンスの生成: 波の音(1〜5Hz)や低音のハミング(60〜80Hz)を聴きながら、自分の呼吸をゆっくり整え、ただ「そこに手が置かれている」という状態を2分間キープする。
私たちは触れることで、いつでも母なる海、そして生命の原点へと帰ることができるのです。
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6. 結びに代えて:学習のまとめ
今回、探求してきた「包まれる安心感」の科学。以下の3つを心に留めておいてください。
1. 触覚は「安全」の門番である: 全身を均一に包む「等方圧」は、太古の海から続く究極の生存信号である。
2. 微細な圧が魂を鎮める: 1kg未満の持続圧と体温域(36-38°C)の接触が、脳内ホルモンを劇的に変える。
3. 癒しは双方向の共振である: 相手のリズムに「待つ」姿勢で寄り添うとき、施術家と患者は共に「内なる海」で一つになり、自然治癒力が最大化される。
「私たちの皮膚は、世界との境界線であると同時に、太古の海へとつながる扉でもあります。正しく触れ、正しく包まれるとき、身体は自ずと自らを癒す術を思い出すのです。」
自律神経のお困りごとは和鍼灸治療院まで。
埼玉県熊谷市本石1-57
電話 0485225200
2026年02月25日 [記事URL]
1. はじめに:あなたの身体が伝えようとしていること
日々の生活の中で、理由のない不安に襲われたり、何もやる気が起きず体が鉛のように重く感じられたりすることはありませんか?そんな時、私たちはつい「自分の心が弱いからだ」「自分はどこか壊れているのではないか」と自分を責めてしまいがちです。
しかし、身体心理学とポリヴェーガル理論(多重迷走神経理論)の視点は、私たちに全く異なる、そして温かな答えを教えてくれます。あなたの神経系は壊れてなどいません。 今あなたが感じている不安や無気力、パニックといった症状は、あなたの身体が過酷な環境からあなたを守ろうとして、必死に「正しく適応」しようとした結果なのです。
この記事は、頭(思考)で自分をコントロールしようとするのではなく、身体の仕組みを理解し、身体を通じて安心感を取り戻していく「ボトムアップ」の歩みをサポートするために作りました。まずは、私たちの心身を支えている神経系の「3つの階層」が、進化の過程でどのように積み重なってきたのかを紐解いていきましょう。
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2. 神経系の「3つの階層」を知る
私たちの自律神経は、進化の過程で「古いものの上に新しいものが積み重なる」形で構成されています。私たちの身体は、安全を失うと新しい層から順に機能が低下し、より原始的な生存モードへと「退行」していく性質を持っています。
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◎階層(進化的順序)
①状態の名前
②神経系が判断していること
③具体的な身体症状・感覚
④生存のための役割(意味)
◎第3層(最新:進化の新しい哺乳類)
①腹側迷走神経系(社会的関与)
②「安全」。つながっても大丈夫。
③穏やかな心拍、深い呼吸、柔らかな表情、心地よい交流。
④他者と協力し、休息と修復を行うための「社会生活モード」。
◎第2層(中間)
①交感神経系(闘争・逃走)
②「危険」。動いて生き延びろ。
③動悸、過呼吸、焦り、不眠、筋肉の怒りや緊張。
④敵から逃げる、あるいは戦うための「エネルギー総動員モード」。
◎第1層(最古:爬虫類以前)
①背側迷走神経系(シャットダウン)
②「生命の危機」。止まって耐えろ。
③虚脱、無気力、解離(現実感の喪失)、感覚の麻痺。
④逃げられない極限状態で、代謝を下げて痛みを逃がす「死んだふりモード」。
セルフケアが届かない深いレベルの緊張に対し、鍼灸や整体などの手技療法は、生理学的なショートカット(近道)を描くことができます。
鍼刺激と抗炎症反応: 鍼による刺激は、迷走神経を介した抗炎症反応(コリン作動性抗炎症経路)を活性化させることが示されています。特に「耳介迷走神経刺激」は、脳へ直接「安全」のスイッチを入れるアプローチとして注目されています。
筋膜・固有感覚への介入: 整体によるアプローチは、筋膜(ファシア)や固有感覚に働きかけ、深部から神経系に安全信号を送ることができます。
「安全な接触」とオキシトシン: 専門家による適切で「安全な接触」を受けることは、幸福ホルモンであるオキシトシンの分泌を促し、腹側迷走神経を強力にサポートします。
施術者との共同調整: ポリヴェーガル理論において、施術者自身の神経系が穏やかに整っていることは、患者様が安心を取り戻すための必須条件です。整った神経系を持つ他者に身を委ねることで、神経系は「安全な状態」を再学習していきます。
施術を受けることは「甘え」ではなく、生理学的な必要性に基づいた「神経系の再教育」なのです。
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6. おわりに:安心への道は、今ここに
不安や苦しみの渦中にいる時は、出口がないように感じるかもしれません。しかし、あなたの身体は今この瞬間も、あなたを守るために、進化が授けてくれた機能を駆使して懸命に働き続けています。身体の仕組みを理解し、小さな「安全信号」を送り続けることで、神経系は必ず柔軟性を取り戻していきます。
焦る必要はありません。あなたの身体を「守ってくれている相棒」として捉え直し、今日から新しい対話を始めてみませんか。
今日から意識できる小さな一歩
「落ち着かなきゃ...」と焦る代わりに、ゆっくりと長く息を吐いてみる。
足の裏が地面を支えてくれている感覚を、10秒間だけ感じてみる。
「私の神経系は、今まで一生懸命私を守ってきてくれたんだね...」と労わりの言葉をかけてみる。
安心への道は、あなたの身体という入り口から始まっています。
当院はいつでも、その歩みをサポートしていきます。
自律神経を整えたい方はお気軽にご相談ください。
和鍼灸治療院
埼玉県熊谷市本石1-57
2020年10月28日 [記事URL]
このたび和鍼灸治療院は移転いたします。
2020年11月1日~ 以降の新住所は
〒360-0815
熊谷市本石1-57
になります。
電話番号は同じく 0485225200 のままです。
11月以降、治療の基本コースは
(旧)6500円→(新)7000円
に金額が変更になります。
その他の金額は今までと同じです。
今まで開業して10年になりますが、このたび心機一転して再スタートです♪
さらに成長するように精進していきます。
あれっ、変わったんだ!という久しぶりの方もお気軽にお問合せください。
よい治療院にしていきたいと思います。
和鍼灸治療院
院長 小和瀬 健互
℡ 0485225200
2019年02月16日 [記事URL]
「立腰教育」「立腰指導」...このような言葉を聞いたことはあるでしょうか?
「立腰」(りつよう)とは、腰骨を立てる姿勢のこと。
明治時代に哲学者・教育者の森信三が主張した姿勢教育が立腰教育です。
この姿勢教育法を、学校教育・幼児教育に取り入れている施設があります。
しかしこの「立腰」。実は子供の体調不良を続々と生み出しているのはご存知でしょうか?
症状が起きても、それが姿勢教育によるものだとは先生も親御さんもわからないのが恐ろしいところです。
子供が頭痛・首痛・肩こり・腰痛・めまい・吐き気・動悸・自律神経失調症...などありましたら、まず教育施設や家庭が立腰教育でないか確認していただきたいところです。
「立腰教育は身体にいいと謳っているではないか?」
「なぜ、このようなことを確信をもって言えるのか?」
それは、当院はこのような立腰指導・立腰教育によっておきた体の不調を数多く治してきた実績があるからです。
立腰の学校教育は、根本的に間違いです。
呼吸・血流・リンパ・発生学・歴史的経緯...様々な問題点がありますが、教育上これらは全く考慮されていません。
私は立腰の問題点を論理的に説明できますし、また実際にその考察を元に症状を治しています。
子供たちの未来のために、立腰教育は身体に悪いということを教師や親御さんに周知するべき時期がきていると感じています。
当院に来られた多くの方が姿勢への考えを変えて、体調を改善させている厳然たる事実があります。
Youtubeでこのような動画がありました。深谷市の事例です。
もし卒業生の方で自律神経がおかしいかな?と感じた時、思い出していただければと思います。
また似たような教育をしているところで身体の不調がある場合、思い出していただきたいです。
姿勢教育は子供の未来にまで強烈に影響します。
大人が、子供の頃の間違った身体イメージでそのまま成長して病気になる例も多々あります。
たとえば不安神経症のなかには、このパターンがあります。
自律神経失調症は数限りなくあります。
これは教育が生み出した病と言えます。
自律神経は、緊張モードの交感神経とリラックスモードの副交感神経があります。
立腰教育は、型にはめて緊張モードを解けなくする教育です。
徹底すると、自分が緊張しているのかリラックスしているのかもわからなくなります。
呼吸も浅くなり、背部の緊張は増加していきます。
幼稚園で行っているところは特に即刻やめさせてください!!!
先生方は生徒の事を思っているのかもしれませんが、教育で病気を作り出しているなんて、考えたこともないと思います。
もし仮に教えるにしても、リスクを知らなければ教える資格はないのではないでしょうか?
良かれと思っていた姿勢教育が病気を生み、また姿勢由来の問題ゆえ薬で症状が治まらないケースが多々ある事実。
しかし事実は事実ですのでお伝えするしかありません。
今までは治療院に病気で来られた方にのみ説明してきましたが、これからは予防医学の一環として専門的見地から伝えなければいけないと考えております。
子供たちの健康のため、教育界をよくするため先生方と議論していきたいです。
講演も可能です。お気軽にご相談ください。
2018年06月09日 [記事URL]
「先生が面白くて勉強熱心なので良いです。ハリ治療が主ですが、いろんな側面から身体と向きあうことを教えてくれるので、自分の身体を大切に思えるようになりました。」
当院より:こちらの患者様は最初は耳鳴りで来院されました。一回目の治療で「音が少し小さくなった」とのことで継続になりました。
実際、耳鳴りというのは非常に治療が難しい疾患です。多少マシになっても完治するのは難しい場合も多々あります。
この患者様にも早い段階から「耳鳴りは非常に変化を出すのが難しい疾患だから、耳鳴りの治療をしながら身体全体を整えて気長に見ていくのが良いですよ。」とお伝えしました。
耳鳴りの治療というのは地味なので、変化が出ないと楽しくないですし、結局いずれにしても「肩こり」「首こり」の問題と向き合わざるを得ないものです。
鍼灸や整体は患者様の自然治癒力を引きだす技術です。自ずと治っていくシステムを最大限に引き出していくというものです。
耳の周囲の組織がよりよく動き、よい血液が供給され、リンパがスムーズに流れることが大切だと考えています。
このような視点で首・肩こりの治療を行うとおのずと身体全体の見直しになってきます。
実際に様々なところから身体を整えてきました。
手先・足先・お腹などの調整で遠い部位が変わっていくのを体感していただいています。身体は全体でつながっているのです。
腹痛・下痢・背部痛・手首痛など、その都度変化する不調部位に対し、柔軟に対応して改善しています。
いまだに耳鳴りはありますが、身体全体を見直すことで様々な部分が改善して、さらに自分自身を知ることに繋がっています。
「一病息災」にも通じる話です。
ある病気があることによって、他の部分に気をつかい見直していくのでかえってトータルでは健康になるのです。
今でも健康管理として月一ペースで通われています。
あとから知ったのですが、この患者様は実は意外と「健康マニア」のところがあって、自分で断食道場に泊まり込んだりするような方でした。
そのようなこともあり、当院のマニアックな視点のアプローチを楽しんでいただいているようでした(私も身体オタクみたいなものです)。
私自身このような意識の高い患者様から刺激を受け、現在があります。
この患者様からも断食のことを教えていただきました。
以前は違う仕事をしていたのですが、現在は断食の会を自ら行っているそうです。
生き生きと好きなことをしている姿をみて、私も頑張ろうと励みになっています。
当院の患者様はレベルの高い方がたくさんおられるなぁとよく思います。
身体を見る視点がかなり深いのです。
ほとんどの場合、それは自分が不調で苦しんだということから始まっています。
そこから自分の見直しがはじまり、病気や、身体や、さらには魂まで考察を深めていくのです。
「自分で身体を見つめなおしたい方」には当院はぴったりだと思います。
実際に多くの患者様が症状が落ち着いて元気になっても定期的に通われているのはこの、身体を見つめなおすというところのようです。
当院は原因を追究して考えて患者様と共有していくことを積極的に行っています。
身体はひとりひとり違います。ここがポイントです。東洋医学や整体の視点から、そのつど気付きをお伝えしています。
自分の身体を知ることができれば、それは非常に価値があります。今後の人生の財産になるはずです。
治療院にいるとき、自分の身体を見つめる時間を楽しんでいただけたら嬉しく思います。
通えば通うほど自分自身への考察が深まっていく、そのような治療院でありたいと考えています。
自分の身体を見つめる時間なら和鍼灸治療院へ。
整体のみでもOKです。
身体のお話のみでもOKです。
埼玉県全域、群馬県全域、その他東京都、栃木県ほか他の県からも来院されています。
お問い合わせはお気軽にどうぞ。予約制です。
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2018年06月08日 [記事URL]
ヒステリー球・咽喉頭異常感症でお困りの方は多いようです。
病院ではよく漢方薬「半夏厚朴湯」が出されます。それで軽快するものもあれば、変わらないものもあります。
治療院には半夏厚朴湯を飲んでも症状が取り切れない方が数多く来院されます。
実はこの疾患は鍼灸が非常に効果があります。当院の得意な疾患です。
東洋医学においては「梅核気」と呼ばれ昔から治療されてきました。
気のつまりを東洋医学では「気滞」といいます。梅核気は気滞の典型的な症状です。
現代医学的には抗不安薬や抗うつ薬で対応することもあるようですが、多くの病院では漢方薬の半夏厚朴湯を出すようです。
東洋医学の智慧を病院でも使っているということです。
気のつまりをとるのに鍼灸はさらに非常に優れています。鍼灸をしたあとの「すっきり感」は停滞していた気が流れた感覚です。
喉の違和感でも、喉のほかに手首のツボをよく使います。胸や首の気の流れが変わるのです。
今日診たヒステリー球の患者様。現在4診目。今までの3回でだいぶ調子がよいとのこと。
一回やったあとでもすぐに効果があり、それで気分が変わったそうで、そこから自分でも前向きに病気と向き合っていきました。
今回も調子が良いので鍼のほかに、さらに身体を変えるような整体を加えていきました。
上部胸椎を変えたり肩を変えたりして、喉周囲の「動き」自体を変えてみました。
動きができることで血流が変わり、気も動き出し、自然治癒力はさらに高まっていくのです。
今回、背中の動きがものすごくよくなりました。そうすると鎖骨や胸骨の動きも変わっていきます。自ずと喉も変わっていくのです。
遠回りなようですが、このような動きも見たアプローチが早いのだと考えています。
気のつまりは軽い運動をすると取れやすくなります。
同じ動きをしても、より動きやすくすることで気の巡り自体が変わるということです。
ヒステリー球・咽喉頭異常感症・のどの違和感がありましたら、お気軽にご相談ください。
お薬が効かない、薬をやめたい、という方に鍼灸はおすすめです。
当院は東洋医学的な視点を基本として、多角的な身体の見方で症状を分析していきます。
東洋医学の鍼灸がとても効果的な疾患のひとつだと思います。
東洋医学の鍼灸なら和鍼灸治療院へ。
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2018年04月15日 [記事URL]
多くの方がヨガやストレッチや運動を良いものだと考えています。
しかしまた多くの方がヨガやストレッチや運動で身体が壊れているのも事実です。
人にはそれぞれ合った運動指導があるのです。
身体の不調のある人がヨガやストレッチや運動をすることで治りにくくなっている場合があります。
指導者が重要な所以です。
このような場合、治療院でそれらをストップさせると治る方向に向かいます。このようなケースは実は多いです。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?今回、原因を三つあげてみます。
一つは身体へのイメージの問題です。
このようなことができると~に良い、というイメージがすでに間違えている。もしくはその人に合っていない。
当院の患者様でも開脚を一生懸命にやった結果、足や手のしびれが出てしまった方がいます。
どこの病院にいっても原因不明で、しかもそれを開脚が悪いということもわからなかったので、治療院でも涙をながすほど悩みに悩んでいましたが問診をしていてたどり着きました。
開脚が流行っていましたが、その方も昔体操をしていたころを思い出して無理をして柔軟体操をした挙句、身体を壊してしまったわけです。
開脚ができても、別に健康とは関係ありません。どちらかというと達成感や見栄の要素が強いものです。
もちろん開脚を煽っている側はそんな問題まで面倒をみてくれません。個々人の責任において、ということです。
同様の事は、ヨガやストレッチや運動全般に言えることです。
自分に適さない身体イメージを身体に強要すると不具合がおこる、ということです。
当院ではストレッチをやめさせて症状がよくなるケースをたくさん見てきました。
「ストレッチは安全で無条件に身体によい」というのは大きな誤解の一つです。
伸ばしてはいけない部分を一生懸命伸ばしているケースが多いのです。まさに身体イメージの問題といえます。
二つ目は、動くところだけしか動かしていない、ということです。
前述した開脚の話で言えば、ある部分が動いていないために負荷が集中して、大変な状態になっていったわけです。
そしてその動かない部分というのは案外自分ではわかりません。
ヨガやストレッチや運動が良い、と思って実行しても、結局自分の動きやすいところだけを動かしているために負荷が集中する、もしくは歪みが拡大する、ということが起きてきます。
同じ運動をしてもどんどん元気になる人とそうでない人がいるのはどういうことなのでしょうか?
その人のもって生まれたものや、食べ物の違いもあるでしょう。しかし重要なのは全身の連動が上手くつかえているかどうか?なのだと思います。
例えば同じ運動をしても、股関節や肩関節からしか動きがない人と、脊柱から動きがある人では、動きが全く違います。
脊柱、体幹からながれるような動きがある人は、同じ動きをしても負荷のかかり方が全く違います。
さらに運動の効果も違います。動く筋肉や骨が違うため、血流・リンパなどの流れも違ってきます。
こうして「同じ運動」(と一見そう思われるもの)でも成果に大きな違いが生じてくるのです。
子供を観察すると身体全体から動きがあります。年をとるにつれ動きの連動が失われていきます。
子供は全身でバランスをとっています。手を前に出すだけでも身体全体をつかっています。胸郭が柔軟だからこそ、背骨の動きがあるのがみえます。
話を戻しますと、失われた動きを考慮せず今動かせるところだけを動かしても、局所に負荷が集中しそれが体の不調を生む場合があるのです。
身体を良くする手順としては、「失われた動きの分析と回復」のほうが先になるということです。
三つ目に、加減がわからないといことです。
つい、多くの人が真面目に同じ動きをやりすぎてしまいます。
自分のイメージのままに、ある動きだけを、一生懸命にやりすぎてしまう。
そこでまた身体の不具合が出たときに、「あれ、おかしいな?」と感じられるかどうかです。
例えば、痛み。
筋トレしたあと筋肉痛になるのは、そこに「超回復」という目的があるなら良いでしょう。筋肉が増える過程として意味があります。
しかし、ジワーッと筋膜が伸ばされてストレッチしたあとの痛み...これには何か意味があるでしょうか?
実は筋膜が伸ばされるだけで、何も意味を成しません。
筋膜が伸ばされて何か意味があるでしょうか?
筋肉は収縮するときに力を発揮します。筋膜が伸ばされると収縮の妨げになります。
ですので試合前の静的ストレッチ(ジワーッと時間をかけて引き延ばすストレッチ)は筋力低下を引き起こすため避けます。
靭帯も伸ばされ、体幹との連動も失われます。
私がみたところ、ヨガやストレッチをして身体を壊すのは筋力不足の人に多いように思います。
筋力は弾性で伸ばしても縮みます。筋力があり定期的に運動している人はちゃんと収縮することが行われています。
体調不調の人が、ヨガやストレッチをして身体を壊すのは、スタティック(静的)な動きが強調され体が伸び切っていて連動が失われているという問題があるようです。
この不具合に、当事者は気がつくでしょうか?おそらく99%気が付かないでしょう。
自分の不調に、自分ではなかなか気が付かないものなのです。
また、頑張りすぎて局所の負荷を多くかけてしまうケースも多々あります。
この場合、頑張れば頑張るほど身体が壊れます。適切な動きを見極め、適切な量の運動をすることが大事なので、実は結構難しいです。
当院では運動の指導をするときに、
よく「どれくらいやるのですか?回数は?」という質問に対し、「テキトーに、ヒマ見てやってください♪」みたいな言い方をすることが多いです。
実は「自分でどれだけやったらOKなのかという基準を自分で体感することの方が先」なので、このような言い方になってしまいます。
自分自身の身体と対話して、自分自身で加減して修正できるようになると一番強いわけです。
ストレッチとかを自分でやってる場合は、こちらも一生懸命「静的ストレッチはやらないほうマシですね。動きがつけばOKなんで、テキトーにやってください♪」と言います。
一生懸命にやって身体が壊れている人が多いからです。
なお、ホットヨガは当院ではあまりおすすめしません。理由を説明いたします。
ホットヨガが合う人は実は少ないです。血流に問題がある人、虚弱な人、更年期などの人は悪化する可能性に要注意。
「汗をかいてスッキリする人」「暑いところがOKな人」...これは合う人。
これを東洋医学的に解説しますと、しっかり体力があり気が詰まってイライラしてる「気滞」の人に向いていると言えます。
気滞の人は運動して汗をかいて発散させることで、詰まっていた気が巡りだすので調子がよくなるのです。
しかし血が不足しがちな血虚の人は暑いところで汗をかいて悪化。
気が不足しがちな気虚の人も疲れて悪化。
血が滞ってる人も、気虚や血虚が伴っていることが多く、わざわざ暑いところで汗をかくメリットはない。
中年以降は陰虚が多くなるので、中年の方も暑いところで汗をかくと悪化の可能性が高い。
(中年期の更年期障害や自律神経失調症に陰虚が関わることが多い)
水のさばきが悪い痰湿の人も女性の場合とくに気虚や血虚を伴うことが多い(脾虚湿盛)のですすめにくい。
このように見ていくと、特に治療院に関心を持つ女性では合う人の方が少ないように思います。
ホットヨガが合う人は、ある程度がっちりしてて、ストレスが溜まってイライラしてて動くとスカッとする人。
あとはやめたほうが無難。インストラクターもきついから常温より続かないらしいですね。
治療院に来るような人にホットヨガは「まあ、やめておいたほうがいいと思いますよ」と伝えますが、自分で身体を動かして良くなりたいという気持ちは本当に尊いのでその火は消したくないと思っています。
自分で治す気持ちは最高に素晴らしいのです。
ただ「自分に合う・合わない」を見極めていくことが重要になります。
不調の人に、何か運動してますか?と聞いて、それをやめさせると症状の回復が早まるケースを多々見てきました。
迷ったときは、少しやめてみて自分の身体が調子がどうなるかで確認してみると良いでしょう。
自分の身体で判断できることが実は最重要のスキルなのです。
もしお困りの時は当院にてお気軽にご相談ください。
身体を傷めないセルフケアやヨガなどのお話をしています。
ご参考になれば幸いです。
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2018年04月06日 [記事URL]
当院は自然治癒力を引き出す治療をしています。
元々自然治癒力を活かした東洋医学をベースとしていましたが、次第に幅広く考察を深め、治療法は現在もなお進化中です。
「患者様が勝手に治っていく治療院」だといいな、と思っています。
結局、日常が大事なわけですから「日常で治るモード」に入っていることが大事なわけです。
実は治療家はきっかけにすぎず、ほとんど患者様の力で治しています。自然治癒力が最重要です。
そのなかでも「動きによって担保される循環のシステム」はほとんどの方にとって意外と盲点だと日々痛感しています。
多くの方が「血流が悪い」「冷えが悪い」「巡りが悪い」と悩んでいます。
そのなかの多くの方が食べ物・サプリ等や他人が推奨した体操で対応しようとしても、効果が実感できない方が多いのが実情です。
これはなにが起きているのかというと、食べ物・サプリ等を変えたとしても、「ポンプの役割の動き」がなければ局所に運ばれない、ということです。
他人が推奨した運動をしても、「自分の身体の動くところしか使っていない運動」ならば、動きの悪いところの問題は解決しないのです。
動かないところを見つけて動かすように促す。これが私たちのできることです。
動きが回復すると、勝手に血流やリンパや間質液の流れが変わっていきます。
つまり血流やリンパや間質液の問題を回復するには、まず動きの回復が大前提になるということなのです。
例えば、筋ポンプ作用や横隔膜や背骨やらが、どのような動きならどのような結果をもたらすか。
ここを見極めてアプローチすることで効果的に自然治癒力を引き出すことができるのです。
患者さんが自分で治っていく治療院なら和鍼灸治療院へ。
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