熊谷市 アトピー性皮膚炎に鍼灸治療が効果的 - 熊谷市「和鍼灸治療院」

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熊谷市 アトピー性皮膚炎に鍼灸治療が効果的

2016年08月30日

アトピー性皮膚炎で悩んでいる方はかなり多いようです。現代においてもなかなか病気の正体がつかめないところが原因のひとつにあるようです。

私の友人もアトピーで長らく苦しんでいましたが、住むところを変えたら落ち着いたそうで、ふとしたことで寛解することもある一方、何をやっても改善しないという方もいます。

気持ちとしてはステロイドはやめたいのだけど、やめるのは難しいという方も多いでしょう。


今回は「鍼灸がアトピー性皮膚炎に効果的である」という論文を紹介しつつ、東洋医学的な発想について述べたいと思います。

ながくアトピー性皮膚炎で悩まれている方へ、参考の一助となれば幸いです。


まず先にアトピー性皮膚炎の病気に関して、現代医学的立場の見解を以下に示し、その見解を踏まえつつ、いかに鍼灸が関与できるかをお伝えします。

日本皮膚科学会ガイドライン
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016年版

http://www.kyudai-derm.org/part/atopy/pdf/atopy2016.pdf
(以下引用)

「定義  
アトピー性皮膚炎は,増悪・寛解を繰り返す,瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり,患者の多くはアトピー素因を持つ.アトピー素因とは,①家族歴・既往歴(気管支喘息,アレルギー性鼻炎・結膜炎,アトピー性皮膚炎のうちいずれか,あるいは複数の疾患)があること,または② IgE 抗体を産生しやすい素因をさす.」

「治療  

1.治療の目標   
治療の目標は,症状がないか,あっても軽微で,日常生活に支障がなく,薬物療法もあまり必要としない状態に到達し,その状態を維持することである.また,このレベルに到達しない場合でも,症状が軽微ないし軽度で,日常生活に支障をきたすような急な悪化がおこらない状態を維持することを目標とする.

2.治療方法   
アトピー性皮膚炎の治療方法は,その病態に基づいて,①薬物療法,②皮膚の生理学的異常に対する外用療法・スキンケア,③悪化因子の検索と対策,の 3 点が基本になる.これらはいずれも重要であり,個々の患者ごとに症状の程度や背景などを勘案して適切に組み合わせる.

 アトピー性皮膚炎は遺伝的素因も含んだ多病因性の疾患であり,現在,疾患そのものを完治させうる治療法はない.しかし,病変部では,皮膚の炎症による皮膚バリア機能のさらなる低下や被刺激性の亢進,搔破の刺激などによって,湿疹がますます悪化する悪循環が生じうるため,薬物療法で炎症を制御することは,アトピー性皮膚炎の悪化因子を減らすことにもなる.」

(以上)

上記リンクは興味深いので、ぜひご覧いただけたらと思います。

重要なのは、悪循環を絶つために薬物療法を行う、ということです。

疾患そのものを完治させうる治療法はない、というのが現代医学的立場。

ではなぜ薬を出すのかといえば、放置することで炎症が悪化したり、掻いたりする悪循環に対してということです。

上記リンクでは、薬以外にも様々な悪循環を絶つ方法が述べられています。

「医師や看護師を含めた多職種による複数回の患者集団教育プログラム」など興味深いですね。

さて、鍼灸については上記リンクでは触れられていませんが、鍼灸においてもアトピー性皮膚炎には多くの方が積極的に取り組んでいます。

例えば有名な鍼灸専門誌でも特集を組まれています。

医道の日本 2012年6月号 アトピー性皮膚炎と鍼灸治療

http://www.idononippon.com/magazine/2012/201206.html

「鍼灸OSAKA」特集「アトピー性皮膚炎」

https://www.morinomiya.ac.jp/book/shinkyu-osaka/46.html


また大学教授の先生方も、学会でアトピー性皮膚炎に対する鍼灸の効果を述べています。

アトピー性皮膚炎に対する鍼灸治療  矢野 忠 ・江川 雅人・苗忖 建慈
http://ci.nii.ac.jp/els/110004001737.pdf?id=ART0005782740&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1472520002&cp=

(以下引用)

「アトピー性皮膚炎 に対する鍼灸治療の視点

アトピー性皮膚炎は非常に複雑な病態を示し,修飾する因子も多数存在すると言われている。すなわちその病態は免疫系の異常(アレルギーを核として,生活環境 ,生活習慣 ,自律神経機能,精神的ストレス等の要因が絡み合う複雑な病態として考えられている。 従って治療においては単なる皮膚症状だけに目を留めるものではなく,関連する様々な随伴症状にも注目し生活環境や生活習慣 あるいは 精神状態等についても考慮することが肝要である。 いうなれば全人的にアプローチすることが重要であろうと考える。

(以上)


ここには東洋医学的な考え方も含まれています。局所に注目するだけでなく、より大きな視点から患者様の身体を捉え直すことで、症状にアプローチをしていくということです。

また上記リンクには東洋医学的なアトピー性皮膚炎の分類と、対応する治療穴(効果的なツボ)が触れられており、効果があがっていることが示されています。

より簡単にまとめられたPDFもありました。

難治性アレルギー疾患に対する鍼灸治療 −アトピー性皮膚炎に対する鍼灸治療−
鍼灸学部 加齢鍼灸学教室 江 川 雅 人
附属病院 内科学教室 苗 村 健 治
http://www.meiji-u.ac.jp/research/files/28a37cccb5d42b10c907eecd96d70267.pdf

「明治国際医療大学では、アトピー性皮膚炎の患者さんを、鍼灸医学的に4つのタイプに分類し、鍼灸治療を行っています。その結果、平均27回の鍼灸治療により、約80%の患者さんにおいて、かゆみ(掻痒感)や湿疹(皮疹)の軽減が認められました。」

「1.風熱証 (乾燥や紅斑を主とするタイプ)
治療経穴 → 曲池、大椎、血海、膈兪
2.風湿証 (湿潤傾向の強いタイプ)
治療経穴 → 豊隆、中かん、陰陵泉
3.風寒証 (全身に冷え症状を伴うタイプ)
治療経穴 → 足三里、陽池、命門
4.気血両虚証 (皮疹が軽度あるいは変動が少ないタイ
プ)
治療経穴 → 合谷、気海、三陰交」

「アトピー性皮膚炎に対する鍼灸治療は4つのタイプに分けて行います。さらに、患者さんの訴える、食欲の低下、不眠、肩こりなどの全身症状にも鍼灸治療を行います。鍼灸治療の頻度は1週間に1〜2回。アレルギー体質に伴う症状ですから、10回程度は根気よく治療を続けます。」

上記の分類は「中医学」に基づくものです。

(※なお当院でも中医学に基づく治療を行っているので再現可能ですし、この分類なら他の多くの治療院でもできそうです。

問診だけでなく脈診・舌診など東洋医学的な身体の見方ができることが分類できる条件になります。)

「経穴(ツボ)」も実は鍼灸師がよく使うなじみのツボばかり。

身体全体を整えるのに適した「力のあるツボ」といえる代表的なもの。

身体全体を整えることで局所の痒みが変化していく、というのが鍼灸の方法です。

上記リンクでは「ステロイドが効かなかったアトピー性皮膚炎の患者様」が鍼灸できれいな肌をとりもどした例が写真で載っています。

かゆみのある皮膚の炎症を「火事」に例えるならば、ステロイドは炎に水をかけるようなものに例えられます。

それで収まる場合はそれでいいでしょう。しかし、それでは上手くいかないから皆悩んでいる訳です。

消しても消しても繰り返し炎が発生するならば、発生する火元に注目していくのが、東洋医学・鍼灸のアプローチ。

「火元を見つめ直して炎の発生をおさえる=身体全体を見つめ直し、整える」

ということです。

もしアトピー性皮膚炎でお困りの方は、東洋医学的なものの見方ができる鍼灸師の方に相談されてはいかがでしょうか。


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